世間には成功者たちの体験談や、成功ストーリーはたくさんあります。
多くの成功者はまず「与えよ」と言います。
よく言われることに「ギブアンドテイク」ともいいいます。
成功するために秘訣とは一体何なのでしょうか。
科学的な答えが欲しい。
今回はそんな思いに答える、”凡百の自己啓発書”とは一線を画する書籍について今回はご紹介します。
目次
厳しい競争を勝ち抜くひとに優しい人達の戦略とは?
厳しい競争を勝ち抜き、成功する。多くの人が、憧れるような話です。
そんな世界で、人にやさしくする人こそが大きな成功を納めているとしたら?
そんなお人好しな人が、競争に勝てるわけないと思いませんか?
今回ご紹介するオーディオブックは、
アダム・グラント著 ”GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代”(三笠書房)
です。
本書は、単なる武勇伝的な成功物語ではありません。
組織心理学の研究に基づいた事例から、多くのヒントが詰まった内容になっています。
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代
著者 アダム・グラント
アメリカの心理学者でペンシルベニア大学ウォートン・スクールで組織心理学のが専門の教授。
28歳で最年少の終身雇用資格を取得した、いわば天才学者です。
本書の彼のデビュー作で、登場する実例は著者本人の研究成果の中から紹介されます。
「幸せになる」ための最新の研究結果とは?
”いま与える人ほど幸せな成功者になる”
著者はそう言い切っています。
誰しも幸せな成功求めますね。だけど一体どう行動すればよいのか。
もし幸せな成功をした人たちに、共通する行動様式があるならそれを知りたいと思いませんか?
ひたく言えば、本書は心理学的に幸せな成功を導くの行動様式を分析したものといえます。
成功するための行動様式とは?
成功するための行動様式とは何なのでしょうか。
結論、「与えること」です。
成功者がよく言う、「与えよ」と同じなのですが本書では一体なぜ与えることが成功するのかについて答えてくれています。
本書は心理学者である著者が膨大なデータと専門的な視点をもとに、幸せな成功にを得た人たちの行動から成功の秘訣とも言える行動様式を記したものです。決して、誰かの武勇伝や昔話ではないのです。
ただし学者の文章だからといって、かたくるしいし話はまったく書かれていません。
専門用語などまったく使わず、成功者たちの行動原理を分析し実に面白く解説してくれます。
本書の監訳を担当した一橋大学教授で「ストーリーとしての競争戦略」の著者、楠木建氏は”凡百の自己啓発書ではない”と言い切ります。
人間関係3つのタイプ
本書では、人間関係のスタイルを次の3つのタイプに分けて説明してます。
人間関係の3タイプ
- テイカー:自分が与えるよりも、より多くの利益を得ようとするタイプ
- マッチャー:自分が与える分と、得られる利益をバランスしようとするタイプ
- ギバー:自分が得られる利益より、自分が与えることを優先するタイプ
身の回りを見渡すと、たしかにこのような人たちっていますよね。
ご自分はどのタイプでしょうか。
著者は研究の結果この内で、一番成功を収めるのはギバーであると言い切っています。
そして、現代社会ではますますその傾向が強くなると予想しています。
成功できる与える人は単なるお人好しではない
直感的には
「成功するためには人より多くの利益を得なければいけない。」
つまりテイカーのように振る舞うべきだ、と考えてしまいがちです。
ギバーは搾取さてばかりの、お人好しのようにも感じます。
事実3つのタイプのうちどれが一番成功しているかを研究した結果、ギバーは最も生産性が低いグループに属するといいます。
しかし一方では、長期的に大きな成功を納めているのもギバーだと言っています。
つまり搾取さればかりいる人達も、成功している人たちもともにギバーだというのです。
では成功するギバーと成功できないギバーの違いとは何なのでしょうか?
ちなみに、テイカーは短期的には成功しても長期的には決して成功できないと著者は言います。
なぜなら、多数派でありバランスを取る思考のマッチャーたちに長期的には信頼されないからです。
与えて成功する人たちの戦略
成功するギバーと搾取さてばかりのギバーの違いは、「自己犠牲的かどうか」です。
どのギバーも、まず自分から先に与える行動を取ります。
それから、与えることに見返りを期待しているわけではないというのがギバーの思考です。
ですが搾取さてばかりのギバーの行動は、自己犠牲的に自分の持っているものすべてを与えてしまい消耗しきってしまします。
いっぽうで成功するギバーは、互いの利益が増えるような与え方を考えて行動しているというのです。
だれかと交渉するときも、自分の利益のためでなく誰かの利益のためならしっかりと交渉します。
そのうえで、誰に何を与えたら良いのかを考え行動するのです。
結果的に互いがWin-Winになるように与えることができ、与え続けることができるという好循環が生まれるというわけです。
まとめ
今回は、アダム・グラント著””GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代”(三笠書房)”をご紹介しました。
本書のポイント3つ
- 人間のタイプテイカー、マッチャー、ギバーに3分類できる
- テイカーは長期的には成功できない
- ギバーは自己犠牲ではなくWin-Winな与え方で行動することで大きな成功を得る
本書には、人を搾取するテイカーの見分け方やギバーの行動の実例が多く紹介されています。
ご自身の行動を見直すための良い指針になると思います。
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